2022/09/28 追い込まれたときのベテラン営業マンAさんは最強
2023/12/13
自動車販売のベテラン営業 Aさんは 今窮地に立たされていた。 締め切りまであと1週間、 目標に対して成績が足りていない…。 Aさんは朝礼のあと自席に座り、 顧客データベースやアプローチリストを 数分だけ眺めて「よし!」とつぶやき、 大量の資料を持って会社を飛び出した。 それを見ていた後輩のBくんは、 Aさんの背中を見送った後、 自分のアプローチリストと にらめっこをしながら頭を抱えていた。 Bくんは、リストを見ながら… 「このお客さんの所へ行ってみようかな?」 「あ、でも割と最近断られたし、 やっぱりやめておこう」 「あ、この社長さんならいいかも!」 「でもなぁ、 先週電話したら忙しそうだったし…」 「あ!この人なら会えるかも!」 「でも会ったところで購入の話には ならないだろうな…」 と、時間は過ぎていくばかり… --- 夕方になり、 帰社して見積り書を作っているAさんに、 Bくんが尋ねた。 「A先輩!見積りを作っているということは、 商談が進んでいるんですか!?」 Aさんは答える。 「まぁね。 たまたまフォローでお伺いしたお客様が、 車の購入を考えているお友達を紹介してくれてさ。」 Bくんは驚く。 (なんという奇跡…毎度のことながら、 A先輩の強運は凄まじい。う らやましい限りだ。) BくんはAさんに続けて尋ねる。 「どうして先輩は窮地に追い込まれても、 毎回そんな大逆転ができるんですか?」 Aさんは自信満々に笑みを浮かべながら答える。 「俺はね、追い込まれたときはね、 直感のまま行動するって決めてるんだよ。」 「直感で『いけるかも!』と思ったら 即行動するんだ。 そうしたら何かが起こるんだよ。」 Bくんは全然納得できないといった表情で…。 (そんなので上手くいくなら苦労しないですよ~) その雰囲気を察したAさんは手を止め、 Bくんの方に向き直り、こう続けた。 「直感で浮かんだことを、理屈で考えると、 行動に移す前にやめてしまって 何もできなくなるっていうこと無い?」 Bくんは、まさに今日の自分だとハッとなった。 「あ…ありますね。」 Aさんは続ける 「それってもったいなくない?」 「行動さえすれば、可能性は低いかもしれないけど 『想定外の良いこと』が起こることだってあるのに、 行動をやめて何もしないってことは、 自分でその可能性すらゼロにしちゃってるんだからさ。」 Bくんは今日の自分の過ごした時間を思い返して、 物凄く反省した。 (たしかに、『自分で可能性をゼロにすること』に 時間を割いていただけだったかも知れない) Aさんは最後にこう付け加えた。 「まぁ、今日も一件紹介をいただけたけど、 それ以外に訪問した十数件は門前払いだったけどね(^^;」 「考えることももちろん大切だけど、 考えても良いことが思い浮かばないときは、 直感に頼ってとにかく動くことも大切だと俺は思うよ。」 Bくんは決意した。 「明日は自分も直感で動いてみることにしよう。」 ================================= ◆あなたの活動に変換する質問◆ ・自分自身で行動を抑制してしまうことは ありませんか? ・もし、今日直感で動くとしたら 何をしますか? =================================