2021/07/28 夢の国の魔法
2021/09/22
眩しい朝日と、セミの声で目が覚めた。 ついに、待ちに待ったこの日がきた。 僕の9歳の誕生日に、パパとママが夢の国ディズニーランドに連れてってくれるんだ。 気分はさいこー!ぜっこーちょー! 駅を降りてゲートに続く長い下り坂を歩いていく。 段々と夢の国に吸い込まれていく感覚で、僕の“コドウ”も高鳴る! パパがしっかり計画を練ってくれていたので、僕が乗りたかったアトラクションには一通りスムーズに乗せてもらった。 次は楽しみにしていたパレードを観るために移動~! 暑くてちょっと歩き疲れてきたので、パパが「ソフトクリームでも食べようか!」と。 僕は(いいねぇ~待ってました~)心の中でそう呟く。 フードワゴンでこの夏限定の“ごーじゃす”なソフトクリームを買ってもらう。 優しそうなお兄さん(キャストさん)から手渡してもらう僕。 ※ディズニーランドではスタッフさん達のことを「キャストさん」って呼ぶんだってさ! ベンチに向かう途中に我慢できず歩きながら早速一口。「う~ん!最高~!」お家じゃ絶対ママに叱られるけど、今日は“ブレイコウ”らしい♪ しかし… この時僕は、取返しのつかない大変なことをやらかしちゃったんだ。 ソフトクリームに夢中で足元の段差が見えていなかった…Σ(゜д゜lll)ガーン あの美味しかったソフトクリームは、見るも無残な姿で床にベチャっとしている。 やらかした自分に腹が立つし、申し訳ないし、悲しいし、、、 今日は泣かない、グズらない、おりこうさんにする!って決めてたのに。 「ごめんなさい…」そう言葉にした瞬間、涙が溢れてくる。 気づいたキャストさんが、慌てて駆け付ける。 キャストさんにも泣きながら謝る僕。パパとママも謝ってくれている。 そのキャストさんは僕に笑顔で一言。 「ねぇねぇ、少し目をつむっててくれる?」 「え!?何?何?」戸惑いながらも、今の僕の立場では、さすがに断ることはできない。 言われるまま目を閉じる僕。 「もういいよ~目を開けてみて!」 目を開けると、キャストさんがニッコリ笑って新しいソフトクリームを僕にくれた。 そしてソフトクリームを落としてしまった床はキレイになっている。 「え!?なんで…?」更に戸惑う僕。 するとキャストさんは、またあの笑顔で。 「ここは魔法の国だから僕たちは魔法が使えるんだよ。その魔法で時間を戻したよ♪」 「うおーーーーー!すげーーー!さすが夢の国ーーーーー!」 目を閉じていなかったパパとママは、キャストさんの魔法を実際に見たわけだから、さぞかし驚いているだろうと、 パパとママの顔を見てみると… 2人は驚いていなくて、なぜか幸せそうな顔でめっちゃニコニコしているだけだった。 そしてなぜか、この日を境に、うちでは事あるごとにディズニーランドに連れて行ってもらえるという超ラッキーな事態になっている。 きっとパパとママは魔法を目の当たりにしちゃったから、夢の国とあのお兄さんの大ファンになったんだな。 ================================== ◆あなたの活動に変換する質問◆ ・あなたの大ファンでいてくれるお客様は何人いますか? ・お客様から「うおーーすげーー!さすがーー!」と思われるために、できることは何ですか? ==================================